国際レコード産業連盟(IFPI)は英国時間10月3日,2005年前半の音楽市場に関する調査結果を発表した。それによると,2005年前半におけるデジタル音楽の売上高は約7億9000万ドルで,2004年前半の2億2000万ドルから急速に成長している。

 ただし,2005年前半の音楽販売全体の売上高は132億ドルで,2004年前半の134億ドルと比べ1.9%減少した。CDについては売上高が6.3%減少し,販売枚数は3.4%低下した。DVDは,売上高が3.1%減,販売枚数は1.6%減少した。

 デジタル音楽市場は,米国,日本,英国,ドイツ,フランスの上位5カ国がけん引しているが,今後その他の国でも急速な普及が見込まれる。「さまざまな国で,ブロードバンド,第三世代携帯電話,携帯型音楽プレーヤ,および数々の新規音楽サービスの普及が進んだことが大きい」(IFPI)

 「デジタル音楽のブームは続いており,音楽業界,オンライン小売業者,および消費者にとって,驚異的なペースで成長の一途をたどっている。今後さらに多くの国の人々がインターネットや携帯電話で合法的に音楽をダウンロードしていくだろう」(IFPI会長兼CEOのJohn Kennedy氏)

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