ルクセンブルクSkype Technologiesは米国時間10月3日に,音声処理技術の米Global IP Sound(GIPS)との契約延長を発表した。モバイル・デバイスにおける「Skype」VoIPサービスの普及促進を図る。
GIPS社は,従来の提携により,デスクトップ・パソコンでSkypeソフトウエアを利用するための音声処理コンポーネントを手がけており,今後もこれを継続する。そのほか,特定のデバイスにSkypeソフトウエアをプリインストール可能なコンポーネントを提供し,デバイス・メーカーがWi-FI対応携帯端末にSkype通話機能を組み込めるようにする。
GIPS社の音声技術は,音声遅延,音響エコーやネットワーク・エコー,ジッターなどの問題を解消し,「Skypeサービスを世界中のユーザーに優れた音質で提供する」(両社)。
Skype社Business Development部門バイス・プレジデントのJames Bilefield氏は,「GIPS社との契約延長は,当社の戦略推進に向けたもの。Skypeという新たな通話手段で,ユーザーのデスクトップ体験を補完し,さらにこれをモバイル分野に拡大する」と述べた。「Skype搭載のモバイル・デバイスが当社の将来的開発で大きな役割を担うことを期待する。GIPS社が当社の中核ビジネスの前進に協力してくれることをうれしく思う」(同氏)
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