ルクセンブルクのSkype Technologiesと米Boingo Wirelessは,Skype社のIP電話ソフトウエア「Skype」のユーザーにWi-Fiホット・スポット接続を提供するサービス「Skype Zones」をそれぞれ現地時間7月12日に発表した。Boingo社の世界1万8000カ所のWi-Fiホット・スポットで構成されたネットワークにアクセスし,Skype社のIP電話サービスを利用できる。

 Wi-Fiへのアクセスは,Skype向けにカスタマイズしたソフトウエア「Skype Zones - Powered by Boingo」で行なう。同クライアント・ソフトウエアは,Boingo社のWi-Fi検知,接続管理,ローミング認証機能を搭載しており,ユーザーはSkype ZonesにログオンするだけでIP電話をかけられる。グローバル・ユーザー・ディレクトリ,コンタクト・リスト,インスタント・メッセージといったSkypeの主要機能も利用できる。

 Skype Zonesの月額料は,無制限利用の場合7ドル95セント,2時間制限の場合は2ドル95セント。ただし,現在はベータ・サービスのため,今後条件が変わる可能性がある。クライアント・ソフトウエアはWindows向けで,Skype社のWebサイトまたはBoingo社のWebサイトから入手できる。

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