ルクセンブルクのSkype Technologiesと米Fiberlink Communicationsはそれぞれ現地時間5月11日に，企業向けモバイルVoIPに関する戦略的提携を発表した。Fiberlink社のモバイル・アクセス・ソフトウエア「Extend360」を導入している企業に，Skype社のVoIPサービスをバンドル提供する。
Skype社のVoIP技術により，企業は社員，顧客，パートナ間で優れた音質の通話を廉価で実行できるほか，モバイル機器を利用する社員は外出先でも職場の電話やボイスメール，コンタクト・リストにアクセスすることが可能。Fiberlink社はSkype社と手を組むことで，「顧客が世界中どこでも高い生産性を維持するための，モバイル・コンピューティング，インターネット・テレフォニ，セキュリティを統合した包括的な手段を提供することができる」（両社）。
Fiberlink社最高マーケティング責任者のWilliam Wagner氏は「ITプロフェッショナルは，ネットワークのセキュリティに妥協することなく，モバイル・ワーカーの生産性を確保するために努力している。インスタント・メッセージングやSkype社のVoIPのようなアプリケーション利用でセキュリティ面を心配するITプロフェッショナルなどに対しては，Extend360がその懸念を取り除く」と述べた。
「Fiberlink社は，どこからでもネットワーク・ベースのリソースに安全にアクセスするための企業向けモバイル製品を手がけている。数多くの顧客が当社のVoIPサービスをビジネス目的に利用しているが，Fiberlink社などとの提携を通じて，この傾向を促進する」（Skype社CEO兼共同設立者のNiklas Zennstrom氏）
ちなみにFiberlink社のソフトウエアを利用している企業ユーザーは80万人にのぼるという。また，Skype社のソフトウエアのダウンロード件数は4月に1億件を突破している。
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