米Global Sourcesは,2005年における中国のプリント基板,双方向無線機,ディスプレイ・モジュール,DVDの各市場について調査した結果を,中国(香港)で現地時間9月2日に発表した。2005年に,中国本土メーカーが生産するプリント基板は,前年比30%増の1億1000万平方メートルに達する見通しである。
ちなみに,中国本土にはプリント基板メーカーが700社以上あり,これらメーカーによる2004年の売上高は72億ドルだった。世界市場では,日本に次いで2位の売上高を誇る。
2005年に中国本土,香港,台湾のメーカーが海外へ出荷する双方向無線機は,前年比38%増の3250万台に達する見通し。また,生産台数合計は同39%増の3450万台とみる。
2005年に,台湾のメーカーが海外へ出荷するフラットパネル・ディスプレイ・モジュールの売上高は,前年比32%増の237億ドルとなる見通し。台湾のメーカーは,携帯電話やゲーム機といった民生電子機器に搭載されるTN液晶やSTN液晶の生産をリードしている。
2004年における,中国本土メーカーによるDVDプレーヤの生産台数は9200万台だった。メーカーの48%は,2005年に増産予定である。現在,世界市場で販売されているDVDプレーヤの90%は,中国本土のメーカーによるものという。
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