米Global Sourcesは,中国と台湾における電子機器,消費者向け製品の製造業者に対して実施した調査の結果を中国(香港)で現地時間9月30日に発表した。シリーズの一環として行なわれた今回の調査では,デジカメ,コンピュータ入力装置,ホーム・シアター・システム,時計の4部門における製造業者の価格,生産能力,研究開発,設計の傾向などを検証した。

 2004年に中国本土から出荷されるデジカメの台数は,前年の4863万台から50%増の7300万台に達するとみられる。同年の輸出による売上高は,前年から25億ドル増の55億ドルに成長すると予測されている。

 コンピュータ入力装置の分野では,輸出されるマウスとキーボードのユニット数が前年から5%増加して少なくとも4億1000万ユニットに達するという。輸出による売上高は,前年の9億ドルから22%増の11億ドルを見込む。

 ホーム・シアター・システムの部門では,同年に中国本土において最低でも8700万台のDVDプレーヤと3700万台のサラウンド・サウンド・スピーカの製造が行なわれる。本土においてDVDプレーヤだけでも400社を超えるサプライヤが存在しており,世界で出荷されているDVDプレーヤの10台中8台が中国本土で製造されたものとなっている。

 また,時計に関しては,中国本土の製造業者が同年1月~4月に輸出数を9.2%増やしている。業者は,さらに売上高を伸ばすための準備を行なっており,生産能力を最大45%増強している。調査対象となった86社は,今後12ヶ月で輸出による売上高が増加すると予測している。中国本土ので製造される時計は,世界全体の70%を占めている。

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