調査内容 2008年3月に導入したデスクトップ・パソコン
調査時期 2008年4月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2920件(1136件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年3月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)ところ,導入製品のユーザー数はデルが2006年10月調査(2006年9月導入実績)以来19カ月連続の首位。導入台数も前回2008年2月実績(2008年3月調査)に続いてデルが首位だった。

 ちなみに2007年4月実績以後今回まで,2007年度の12回の調査で,パソコン・サーバーの導入台数(集計上有効とした「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入を含む)首位のメーカーは,2007年5月実績でNEC,8月実績で日本HP,2008年1月実績で富士通が1回ずつ,残り9回はすべてデルという結果だった。

 デスクトップ・パソコンの今回2008年3月実績の1回答平均導入台数は57.0台(前回2008年2月実績は38.6台)で約48%増。集計上有効とした“大量一括導入”回答は,今回は1件(建設業)で,これを除いた1回答平均は45.1台。2007年10月実績2007年12月実績で記録した43.0台(大量一括導入を除外)を上回り,2007年度の最高値である。

 ちなみにこの“大量一括導入”回答を除くと,メーカー別導入台数は2位レノボから7位日本IBMまでの順位が大きく入れ替わる。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の記事まで,「x社のデスクトップ・パソコンをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,2007年3月調査の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したデスクトップ・パソコンの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外とした。また,2008年4月調査では「金融/証券/保険業」業種だが,その企業グループの従業員数の約7割に相当する台数のパソコン・サーバーを一度に導入したことになる回答(2007年10月調査2007年12月調査2008年1月調査で,異常値のため特例として集計対象外としたのと同じ回答者)が発見されたため,今回もこれを特例として集計対象外としている。この結果2008年4月調査では,デスクトップ・パソコンでは80台(1回答あたり約0.2台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外した。
 調査実施時期は2008年4月中旬,調査全体の有効回答は2920件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1136件。

図●前月(2008年3月)のデスクトップ・パソコンの導入台数(n=338)