調査内容 2007年11月に導入したデスクトップ・パソコン
調査時期 2007年12月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2515件(1009件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2007年11月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)ところ,購入製品のユーザー数はデルが2006年10月調査(2006年9月導入実績)以来15カ月連続の首位。購入台数もデルが前々回2007年10月調査(2007年9月導入実績)以来3カ月連続で首位を守った。

 ただし,今回も「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の“大量一括導入”回答が大きく影響している。集計から除外している“コンピューター関連業種ユーザーの1メーカー過半数導入”(脚注参照)以外での“大量一括導入”回答は,前回11月調査(10月実績)での9件から減少したものの,今回も3件(製造業で1件,情報サービス業で2件)あった。デスクトップ・パソコンの今回の1回答平均導入台数は40.3台で,前回10月実績の111.7台から大きく下げたが,一般業種での「1回答で1メーカー製品を1000台以上」を除外した場合の前回の1回答平均は43.0台。今回はデスクトップ・パソコンの一般業種での“大量一括導入”を除く1回答平均は32.8台で,前回の10月実績からは2割以上減っているが,2007年7月実績の31.4台(“大量一括導入”を含むと65.9台),2007年8月実績の34.8台(同57.8台)とほぼ同水準を維持している。

 もう一つ,“大量一括導入”回答の影響は今回の購入台数の順位にも影響しており,もし一般業種での“大量一括導入”回答3件を除くと,デスクトップ・パソコンの導入台数は,デルを逆転して富士通がトップに立つ。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の記事まで,「x社のデスクトップ・パソコンをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,2007年3月調査の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したデスクトップ・パソコンの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外としている。また,2007年12月調査では「金融/証券/保険業」業種だが,その企業グループの従業員数の約5割に相当する台数のサーバーを導入したことになる回答(2007年10月調査で異常値のため特例として集計対象外としたのと同じ回答者)が発見されたため,今回もこれを特例として集計対象外としている。このため2007年12月調査では,デスクトップ型では3000台(1回答あたり約11.2台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外した。
 調査実施時期は2007年12月中旬,調査全体の有効回答は2515件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1009件。

図●前月(2007年11月)のデスクトップ・パソコンの導入台数(n=267)