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日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で，2007年10月に導入したパソコンのメーカーと台数を聞いた（複数回答）ところ，パソコン・サーバーの導入台数は日本ヒューレット・パッカード（HP）がNECとデルを抑えて前々回2007年8月実績以来の首位（全導入台数の25.1％）に返り咲き。デスクトップ型の導入台数は，デルが前回2007年9月実績から2カ月連続のトップを守った。ノート型パソコンの導入台数は，2007年3月実績（4月調査）以来7カ月ぶりでNECがトップに立った。
導入ユーザー数（複数回答）は，今回もデルが3部門ともにトップを譲らず。サーバーとデスクトップは2006年9月実績（2006年10月調査）以来14カ月連続，ノート型も導入台数では6位までランクを下げながら，導入ユーザー数は8カ月連続トップを守った。
今回11月調査（10月実績）でのパソコン・サーバー購入台数の1回答平均は11.8台。2007年7月実績（2007年8月調査）から4回連続でほぼ横ばいで推移している。デスクトップ型パソコン（同111.7台）は調査開始以来の最高水準で，初めて1回答平均100台を突破。ノート型パソコン（同88.7台）も年初来の最高水準を記録した。
ただし，今回も「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の“大量一括導入”回答が平均台数に大きく影響している。集計から除外しているコンピューター関連業種（脚注参照）以外の一般業種で，今回は「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の回答が建設業で1件，製造業で5件，金融/証券/保険業で2件，教育/研究機関で1件あった。これらを除外すると，デスクトップ型は1回答平均43.0台，ノート型は同38.4台になる。とはいえ，年初来で同様に“大量一括導入”回答分を除外した各月の平均と比較すると，デスクトップ型の43.0台は2007年6月実績の39.5台を上回り，やはり年初来の最高台数。ノート型の38.4台は6月実績の43.1台，前回9月実績の40.8台に次ぐ年初来の3位になる。
ちなみに，デスクトップ型の導入台数は，前述の“大量一括導入”回答を差し引いてもトップのデルと2位の富士通の順位に変動はない。ノート型パソコンの導入台数は，大量一括導入回答を除いた場合，首位のNECから9位の日本HPまでの順位が大きく入れ替わる。
■調査概要
日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で，「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
2007年2月調査（2007年1月の導入実績）の記事まで，「x社のパソコンをy台導入した」という回答1件を，x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが，2007年3月調査の記事から，x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり，導入したパソコンの実利用者数を聞いたものではない。
また，本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている（「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば，「全社情報システム部門」に限定せず，「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も，有効な回答者として認めている）ため，「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で，当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外とした。このため2007年11月調査では，サーバーで3台（1回答あたり約0.01台に相当），デスクトップ型で610台（同約2.3台に相当），ノート型で150台（同約0.5台に相当）分の回答を集計対象から除外した。
調査実施時期は2007年11月中旬～下旬，調査全体の有効回答は2268件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は915件。
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| 図1●前月（2007年10月）のパソコン・サーバーの導入台数（n=214） |
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| 図2●前月（2007年10月）のデスクトップ・パソコンの導入台数（n=262） |
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| 図3●前月（2007年10月）のノート・パソコンの導入台数（n=275） |
