ソフト開発分野では、相変わらずAndroidに人気が集中している。閲覧ランキング上位20本中、実に12本がAndroid関連記事だった。
なかでも「Androidの仕組みを知る(1)」「Androidの仕組みを知る(2)」が、昨年に続き上位にランクイン。2009年に書かれた解説ながら、いまさら聞けない基礎がていねいに図解されていることから、根強い人気を維持している。また、Android SDKのインストール方法などを説明した「Androidユーザーの必修項目『画面のキャプチャ方法』をマスターしよう 」や、Windowsの仮想マシンでAndroidを実行する方法を伝授する「『Android 4.0』をPCの仮想マシン上で動かす(前編)」も好評を博した。いずれも、基礎を具体的に解説した点で共通している。
今年のトピックスとしては、Windows 8の発売が挙げられる。これを契機に、AndroidやiOSなどのモバイルOS関連記事に限らず、Windows関連記事もよく読まれた。なかでも「Windows 8でいいじゃないか」はプレビュー版の段階で、記者が自腹を切って動作環境を入手し、体当たりでWindows 8に挑戦した姿が好感を呼び、堂々の第1位を獲得した。
不況の常態化が国民を苦しめるなか、奮起を促す記事もよく読まれた。例えば10位にランクインした「『新卒年収1500万円』は当たり前」。この記事は「最上級のプログラマは、技術者というよりも数学者かアーティスト、あるいはプロのスポーツ選手に近い」と指摘し、「超高給で最上級プログラマを雇う覚悟のある会社だけが、勝者となるだろう。新卒年収1500万円は当たり前なのだ」と訴えかける。
来年もソフト開発分野では、基礎を懇切ていねいに解きほぐす解説、インストール方法や操作方法が具体的に分かる体当たり記事、そして志を高揚させる論説が人気を集めることだろう。