写真1●記者の机の上にあるWindows 8タブレット
写真1●記者の机の上にあるWindows 8タブレット
10.1型、1280×800画素のIPS(In Plane Switching)液晶を搭載している。
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 2012年2月末にWindows 8のConsumer Previewと、Visual Studio 11のベータ版が公開されたため、3月1日にタブレットを買ってきた。写真1でパソコン用17型液晶の左にあるのがそのタブレット、DOS/Vパラダイスの「Prime Erdes Pad NT1」だ。本体5万4800円、ドッキングステーションが3980円。台湾MSIの「WindPad 110W」とほぼ同等品だが、ディスク(SSD)が64Gバイトになっている。しばらくはメモリー(4Gバイト)もディスクも交換しないで使えるだろうと判断し、この機種を選んだ。

 台湾Acerの「ICONIA TAB W500」は4万円程度で買えるのだが、こちらはメモリー2Gバイト、ディスク32Gバイト。Visual Studioとドキュメントを入れるにはきつい。妻子に「金を使ってすまん」と心でつぶやきつつ、WindowsとVisual Studio担当記者の義務だと思って自腹で買った。32GバイトのSDHCメモリーカードも1999円で買ってきた。

 その日のうちにWindows 8 Consumer Previewをインストールし、もちろんVisual Studio 11のベータ版もインストールして、会社で、自宅で、通勤電車で使っている。iPhoneにもiPadにもAndroidにも乗り遅れた私だが、今の感想は、「Windows 8でいいじゃないか」である。

シャットダウンがシャットダウンでない

写真2●右端から指でフリックすると「検索」「共有」「スタート」などのアイコンが現れる
写真2●右端から指でフリックすると「検索」「共有」「スタート」などのアイコンが現れる
マウスの場合は、右上端または右下隅にポインタを移動させて呼び出す。
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写真3●写真2で「設定」をタップし、「シャットダウン」をタップした時の様子
写真3●写真2で「設定」をタップし、「シャットダウン」をタップした時の様子
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 Windows 8の最大の特徴はWindows Phoneに似た「Metro」ユーザーインタフェースだが、齢を重ねて頭が固くなった(かも知れない)私が使っているのはもっぱら従来型の「デスクトップ」画面である。ただ、Windows 8では画面左下の「スタート」メニューがなくなったので、パソコンを使う上で最初に覚えるべき「シャットダウン」操作でさえ、これまでと違った方法をマスターせねばならない。

 画面右隅から左方向へ指で「フリック」(ちょっとなぞる)すると写真2のようになるので、一番下の「設定」を指で「タップ」(マウスの「クリック」に相当)する。すると写真3の「デスクトップ」という画面になるので、「シャットダウン」アイコンをタップし、ポップアップメニューの「シャットダウン」をタップする。通常はこの方法で電源を切っている。

 ただ、最初のうちは、これが従来のシャットダウンと意味が違うということを知らずに困惑した。従来の多くのWindowsパソコンでは、シャットダウン後に電源ボタンを押して起動すると、「BIOS(Basic Input Output System)メニューに入りますか?」といった意味のメッセージが出て、何らかの操作をするとBIOSメニューに入れる。ところが、Windows 8を使うとそれができない。起動時間を短縮するために、従来と同じ意味でのシャットダウンはしていないからだ。