ソニーは先週、2012年3月期の連結最終損益が5200億円の赤字になる見通しだと発表した。税金費用の追加計上という要因はあるものの、この赤字額は過去最大となる。
業績回復への重点分野として、ソニーはスマートフォンやタブレット、ノートPCなどの「モバイル事業」、「ゲーム事業」、デジカメなどの「デジタルイメージング事業」に注力する考えだ。特にモバイル事業の伸びを高く見込む。これらの事業はソニーの売上高の約6割(2011年度)を占めるが、2014年度には7割にまで引き上げるという。
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振り返ってみると、ソニーはこの分野で個性的な製品をいろいろ出している。ITproの記事の中から、ソニーの今後に影響を与えそうな製品や動向を紹介しよう。
ソニーの個性派プロダクト
Xperiaと連携する腕時計型端末
この腕時計型端末はBluetoothでXperiaに接続し、SNSや電子メールのメッセージを表示したり、ミュージックプレーヤーを操作したりできる。突飛な製品に見えるかもしれないが、似たような腕時計型端末が米国で注目されているらしい(関連記事:iOS・Android対応スマートウォッチ『Pebble』が人気)。
画面に触れずに操作できる「Xperia sola」
このAndroidスマホでは、画面に触れずとも、Webページのリンクの上に指を近づけるだけで該当部分が強調表示される。実際にクリックするにはタップ操作が必要だが、狭い画面上で隣のリンクを間違ってタップするような操作ミスは減りそうだ。
ソニーがパソコンのデザイン・コンセプトを披露、「Windows 8」を意識
今年1月の「2012 International CES」で展示された、パソコンの新しいデザイン・コンセプト。ソニーもタブレット端末のような使い勝手を志向していることがわかる。製品化は未定。
携帯ゲーム機とスマホの融合端末「Xperia PLAY」
携帯ゲーム機の機能を備えるAndroidスマートフォン。本体からコントローラ部を引き出して、ポータブルゲーム機のようにゲームを操作できる。コントローラ部には方向キーや□○△×などのボタン、タッチパッドを備えている。
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そのほかの動向
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