2010年は、日本でAndroidスマートフォンが立ち上がった年になった。すでに2009年に初のAndroidスマートフォンHT-03Aが発売されてはいたが、iPhoneに比べてその存在感は薄かった。しかし今年、AndroidはiPhoneの対抗馬へと成長した。
3キャリアから出そろい、iPhoneの対抗馬に
口火を切ったのはNTTドコモである、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「Xperia」を2010年1月21日に発表した。続いてソフトバンクモバイルは3月28日に台湾HTC製のAndroid搭載スマートフォン「HTC Desire X06HT」を発表。KDDIは3月30日にシャープ製Android搭載スマートブック「IS01」を発表した。ドコモ、ソフトバンク、KDDIの3キャリアから一気にAndroidスマートフォンが出そろった。
ソフトバンクがAndroid端末「HTC Desire」を4月下旬以降に発売へ
KDDIがキーボード付きAndroid端末,ワンセグなどケータイ風機能で“auらしさ”追求

販売は好調な滑り出し
特に4月に発売されたXperiaは多くのドコモショップや量販店で発売日に売り切れるという好調なスタートを切り、iPhoneに対抗できるスマートフォンの出現を印象づけた。ドコモはシャープ製Android端末「LYNX」も発売。2010年秋にはサムスン電子のGALAXY Sをベースにしたモデルの投入も表明している。
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「スマートフォンの時代が来た」とドコモ山田社長、Android機「Xperia」発売イベントを店頭で開催
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米国ではiPhoneを抜く
日本ではまだまだiPhoneのシェアには及ばないものの、世界ではAndroidを搭載したスマートフォンは60機種を超え、米国では新規に購入されたスマートフォンの27%がAndroidとなり、iPhoneから2位の座を奪った。洗練されているが1社が全てコントロールするiPhoneと、粗削りだがオープンなAndroidは、かつてのMacintoshとWindowsに似ているのかもしれない。
“Androidのイベント”となったCTIA Wireless 2010
スマートフォンの新規利用者層でAndroid人気が上昇、iPhoneを抜く
2010年Q1の米国スマートフォン市場、Android端末がiPhoneを抜いて2位に