写真1●KDDIのAndroid端末「IS01」
写真1●KDDIのAndroid端末「IS01」
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写真2●KDDIの高橋誠 取締役執行役員常務コンシューマ商品統括本部長(左)と米グーグルのダニエル・アレグレ アジア太平洋販売営業担当副社長(右)
写真2●KDDIの高橋誠 取締役執行役員常務コンシューマ商品統括本部長(左)と米グーグルのダニエル・アレグレ アジア太平洋販売営業担当副社長(右)
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写真3●ワンセグ表示の画面。映像の全画面表示もできる
写真3●ワンセグ表示の画面。映像の全画面表示もできる
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写真4●au one Marketのアプリ一覧。カテゴリー別の表示やランキング表示ができる
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 KDDIは2010年3月30日,QWERTYキーボードを搭載したAndroid端末「IS01」(写真1)を発表した。従来の携帯電話ユーザーが違和感なく利用できるようにするため,ワンセグや赤外線機能を搭載するほか,「au one ナビウォーク」などのサービスを使えるようにした。通信料金と同時に決済できるAndroidアプリの販売マーケット「au one Market」も開始する。発売は6月上旬以降。

 「オープン・プラットフォームと,これまで10年間培ってきた機能を組み合わせることでauらしさを追求していく」。KDDIの高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ商品統括本部長(写真2)は,同社では初となるAndroid端末の方向性をこのように示した。「Android端末の投入では出遅れた」(高橋本部長)だけに,携帯電話と同様の機能やサービスを積極に取り込むことで,ほかの通信事業者のAndroid端末との差異化を目指す。

 ワンセグや赤外線機能のほか,携帯電話と同じメール・アドレス(@ezweb.ne.jp)やデコレーション・メールにも対応(写真3)。「au oneナビウォーク」「au oneニュース」など,これまで一般の携帯電話でも提供していた各種サービスについても,アプリやウィジェットを用意する。9月下旬以降には音楽配信サービスの「LISMO!」にも対応する。

 独自のアプリ・マーケット「au one Market」も開始する(写真4)。KDDIがセキュリティに問題がないかを確認した約200のアプリを掲載するという。ユーザーが専用アプリに専用IDを入力することで,アプリの購入代金を通信料金と同時に決済できるようにする。アプリ・マーケットには米グーグルが運営するAndroid Marketも存在するが,「au one MarketからAndroid Marketへのリンクがあり,シームレスに行き来できる」(高橋本部長)仕組みとした。

 液晶ディスプレイはタッチパネルでサイズは5型。解像度は960×480ドット。サイズは幅83×高さ149×厚さ17.9mm。重量は227g。CPUは動作周波数が1GHzのSnapdragon。Android OSのバージョンは1.6。端末の製造メーカーはシャープである。

 利用料金は基本料が月額780円,インターネット接続料金が月額315円,パケット料金が最大で5985円。6月から9月末に購入したユーザーに対しては,基本料とインターネット接続料金の合計1095円を最大2年間割り引く。なお,端末の価格は明らかにしなかった。

 IS01は「画面が大きく入力しやすいネットブックと,いつでもどこでも使えるスマートフォンの中間」(高橋本部長)と位置づける。同社では「スマートブック」という新ジャンルの製品として定義している。携帯電話と同時に利用する2台目の端末として利用されることを想定する。今後は「やはりiPhoneのように1台目として使われる端末も作りたい」(高橋本部長)として,秋冬にかけてはスマートフォン型も投入する。新端末ではFeliCaの搭載も検討するという。