Appleのタブレット型コンピュータ「iPad」が今週、米国で発売された。iPadは電子書籍端末であるだけでなく、iPhoneと同じプラットフォームを使っており様々なアプリケーションを稼働させられる。発売前夜には徹夜で店頭に並ぶ人も出るなど、大いに盛り上がり、発売初日は30万台を突破。App Storeからのアプリケーションのダウンロードも100万本に達した。日本では4月後半に発売される予定。
iPadに対しては、コンシューマだけでなく、アプリケーション開発者からも熱い期待が寄せられている。既にiPadに最適化したアプリケーションが続々登場している。
市場へのインパクトも大きい。AmazonのKindleやソニーのReaderなど先行する電子書籍端末との競合はもちろんだが、これらタブレット型コンピュータがここ数年拡大してきたネットブックの市場へ食い込むとも見られている。2010年、電子書籍の浸透とタブレット型コンピュータ上でのアプリケーション開発/利用が進むことは間違いないなさそうだ。
4月5日、米国で発売
「iPad」、販売初日に30万台を突破、100万本のアプリがダウンロード
全米で販売始まったiPad、初日の販売台数は最大70万台、アナリスト予測
賛否両論の「iPad」、目指すのは究極のメディア消費デバイス
iPadを分解、16Gバイト・モデルの推定部品原価は250.60ドル
アプリケーションが続々
Amazon.com、iPadに最適化したKindleコンテンツ閲覧アプリをリリース
Google、iPad用に最適化した「Gmail」の試験提供を開始
Disney、AppleのiPad向けアプリケーションを多数リリース
米投資会社、iPadへの期待でiPhone OS向けアプリ開発支援ファンドを2倍に
ACCESSがiPhoneとiPad対応の雑誌閲覧ソフトを開発、雑誌の電子化サービスを提供へ
アップル、iPadに対応したiTunesなどのアップデートプログラムを公開
eBay、iPhone向け販売用アプリを提供、4月3日にはiPad向けアプリも
iPad効果か、2010年1月のiPhone OS向け開発件数が急増
市場へのインパクト
2010年のポータブルPC市場、タブレットがネットブックのシェアを奪う
「iPad」の認知度は65%、電子書籍端末市場での関心は「Kindle」に匹敵
iPadなどのタブレット・デバイスは5年後に年5700万台市場に---米調査会社
「iPad登場のKindleへの影響、すぐにはない」、In-Stat観測