図1●iPhone OS向けアプリの開発着手件数(2009年10月~2010年1月)
図1●iPhone OS向けアプリの開発着手件数(2009年10月~2010年1月)
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図2●iPhone OS向けとAndroid OS向けアプリの開発着手件数(%)(2009年7月~2010年1月)
図2●iPhone OS向けとAndroid OS向けアプリの開発着手件数(%)(2009年7月~2010年1月)
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 モバイル・アプリケーションの解析ツールを手がける米Flurryは米国時間2010年2月12日、各種モバイル端末向けアプリケーションの開発件数を調査した結果を公表した。それによると、2010年1月に開発がスタートしたモバイル端末向けアプリケーションのうち、米Appleの「iPhone OS」向けアプリケーションの開発件数は1600件を超え、前月の3倍に増えた(図1)。Appleがタブレット端末「iPad」を発表した影響と、同社は推測する。

 2009年の後半は、米GoogleのAndroid OS向けアプリケーションが堅調に伸びていた。特に12月はモバイル・アプリケーションに占めるAndroidアプリケーションの割合は30%に達し、iPhone OS向け(70%)との差を縮めていた。ところが1月にはiPadの発表を受けてiPhone OS向けアプリケーションが急増、半年ぶりに80%台半ばに達し、Androidとの差を広げた(図2)。

 Flurryの過去の調査データを見ると、アプリケーションの開発件数は新たな端末の発表前に増える傾向がある。過去にも米MotorolaのAndroid端末「Droid」やAppleの第3世代iPhone「iPhone 3GS」の発表前にその傾向が表れたという。

 同社によると、iPhone向けアプリの開発者は、既存のアプリをiPad向けに最適化することで、いち早く注目を浴び、ダウンロード件数の増加につなげたいと考えているようだ。iPadへの対応の急増は、同端末の商業的な成功を示す指標になると同社は分析している。

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