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 米Amazon.comは、米Appleが米国時間2010年4月3日に発売したタブレット型コンピュータ「iPad」で同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けのコンテンツを読めるようにするアプリケーション「Kindle App for iPad」をリリースした。

 Kindleを所有していなくても、iPadからKindle対応コンテンツ配信サイト「Kindle Store」にアクセスして、さまざまな電子書籍を読むことができる。また、Kindleを所有しているユーザーは、Kindle とiPad間でコンテンツの同期が可能。Kindle App for iPadは、Appleのアプリケーション配信サービス「App Store」を通じて4月2日より無償提供している。

 Amazon.comはすでに、Appleのコンピュータ「Macintosh」、携帯電話「iPhone」および携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」に対応したKindleコンテンツ閲覧用のアプリケーションをリリース済みで、Windows 搭載パソコンとカナダResearch in Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」向けのアプリケーションも提供している(関連記事:Amazon.com、Mac向けのKindleコンテンツ閲覧ソフトも無償配布)。

 Kindle App for iPadはこれらと同様にAmazon.com独自の同期機能「Whispersync」を備え、ブックマークや最後に読んだページをデバイス間で自動同期する。Kindleや、他の対応デバイスを所有しているユーザーは、例えば Kindleで途中まで読んだ小説の続きをiPadで読み、さらにWindowsパソコンで読み進めるといったことができる。

 iPadに最適化したユーザー・インタフェースでは、ページをめくるアニメーション機能が利用できるほか、背景色やフォント・サイズをカスタマイズ可能。検索機能や辞書機能を近日中に追加する。

 なお、AppleもiPad発売に合わせて独自のiPad向け電子書籍アプリケーション「iBooks」の無償提供を開始した。 App Storeからダウンロードして利用する。iPadユーザーは、Appleの電子書籍販売サービス「iBookstore」で電子書籍を購入し、iPadで閲覧することができる。米メディアの報道(Wall Street Journal)によるとiBookstoreで当初提供する作品規模は6万タイトル。それに対してKindle Storeは米国で45万以上のタイトルを揃えている。

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