NTTグループの調査研究会社である情報通信総合研究所(http://www.icr.co.jp/)は4月24日,2004年度にインターネットが国内でどの程度普及しているかを予測した結果を公表した。それによると,パソコンや携帯電話を使ってインターネットを利用する人数は,5年後の2004年度に1億人を突破するという。2000年度は約4500万人とみている。
一方,電話回線やADSL,ケーブル・テレビなど高速回線を経由してインターネットに接続する世帯数は,2000年度の約1600万世帯から,2004年には約4000万世帯に伸びるとしている。
家庭ではパソコンを使い,外出時には携帯電話を利用するといった,場所によってインターネット・アクセスの手段を使い分けるユーザーは2004年度には,ユーザー全体の72%に達するとみている。使い分ける利用者は,2000年度ではまだ20%に過ぎない。
家庭からのインターネット利用については,より快適に利用したいという要望から,ADSLやケーブル・テレビ,光ファイバーなど高速回線の利用が増加すると見ている。高速回線を利用する世帯数は5年後には利用世帯全体の71.3%に達すると予測している。2000年度は利用世帯全体の1.9%である。
今回の予測は,情報通信総合研究所が独自に実施した「インターネット利用に関するアンケート調査」をもとにしている。同調査は,全国の15歳以上のインターネット利用者5000人を対象に2000年10月に実施した。
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