IT人材雇用の業界団体であるNational Association of Computer Consultant Businesses(NACCB)が,米国のIT雇用に関する調査結果を米国時間7月8日に発表した。それによると,2005年6月のIT雇用者は359万4100人で,前月に比べて8200人(0.23%)増えた。

 NACCBのCEOを務めるMark Roberts氏は「IT雇用は今年1月以降,一貫して伸びている」と説明する。「6月は,IT雇用の成長率が雇用全体のそれを約2倍上回った。既存のITインフラの維持,さらには最新技術の導入が,今後もIT雇用需要をけん引する」(同氏)

 ちなみに,IT雇用者の約4分の1をソフトウエア・エンジニアが占める。しかし,システム・アナリストやシステム・アドミニストレータなどの比率が高まっており,ソフトウエア・エンジニアの割合は以前と比べて減っている。

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