AeA(米国電子協会)は米国時間4月26日,米国ハイテク業界における2004年の雇用動向について調査した結果を発表した。それによると,同業界では2004年に2万5000人が失業し,就労者数は560万人に減少した。ただし失業者の数は,2003年(33万3000人)および20002年(61万2000人)と比べて大幅に縮小している。
分野別にみると,エレクトロニクス製造は2003~2004年にかけて3万1900人が失業した。そのうち最も失業者数が多かったカテゴリは,「パソコンおよび周辺装置」の1万1900人と「電子部品」の5500人だった。通信サービスは5万4000人の失業。一方で,ソフトウエア・サービスの雇用は3万300人増加し,設計/技術サービスは3万人増えた。
AeAの会長兼CEOを務めるWilliam T. Archey氏は「ハイテク業界は危機を脱する方向に向かっている」と説明する。「2000年以来初めて,ソフトウエアと設計/技術の両サービスが雇用増に転じた。いずれも2004年に新規雇用が3万人を超えており,ハイテク業界が民間職の平均給与よりも84%高いことを考えると,これは明るいニュースだ」(同氏)
その他の主な調査結果は以下のとおり。
・2004年のハイテク業界に対する米国のベンチャ・キャピタル投資額は,前年比10%増の118億ドル
・2004年における米国のハイテク輸出額は前年比12%増の1910億ドル。米国の総輸出額に対する割合は23%
■2004年の米国ハイテク業界における分野別雇用動向 ------------------------------------------------------------------------------ カテゴリ 2003年 2004年 増減率 増減数 ------------------------------------------------------------------------------ エレクトロニクス製造 1,366,000 1,334,000 -2.3% -32,000 通信サービス 1,482,000 1,428,000 -3.6% -54,000 ソフトウエア・サービス 1,345,000 1,375,000 +2.3% +30,000 設計/技術サービス 1,392,000 1,423,000 +2.2% +30,000 合計 5,585,000 5,559,000 -0.5% -25,000 ------------------------------------------------------------------------------ 注:データは概数 出典:AeA
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