イスラエルのZend Technologiesと米PayPalは,オープンソースのPHP向けSOAPモジュールの開発プロジェクトを共同推進し,新版「PEAR::SOAP 0.90」をリリースした。Zend社が米国時間6月21日に明らかにしたもの。既知の問題を解決したほか,WSDLおよび名前空間への対応を強化したという。

 Zend社はPHP 4のWebサービス対応の改良に取り組むと同時に,PHP 5へのアップグレード手段も提供している。「新版に施した改良をPHPコミュニティに還元することで,PHPアプリケーションからWebサービスが利用しやすくなる」(Zend社)

 新版は,PayPal社が先ごろ公開したソフトウエア開発キット(SDK)にも対応している。同SDKにはPayPal社の提供するAPIを使うためのサンプル・コードなどが入っており,アプリケーションを同社プラットフォームと統合する際の参考になるという。同SDKは同社のWebサイトからダウンロードできる。

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