イスラエルのZend Technologiesは米国時間1月10日に,統合ソフトウエア・プラットフォーム「Zend Platform 1.1」を発表した。「企業で重要なPHPアプリケーションを運用するために必要な信頼性と拡張性を提供する」(同社)。すでに同社顧客が導入しており,間もなく一般向けにリリースする。

 Zend社マーケティング担当バイス・プレジデントのPamela Roussos氏は,「PHPが台頭するにつれ,重要な企業向けアプリケーションを構築および導入するための統合製品の必要性が明確になっている。Zend PlatformはPHPユーザーのための,初めての包括的なライフサイクル管理製品だ」と述べた。

 Zend Platform 1.1の主な特徴は以下の通り。

・PHP Intelligence:PHPアプリケーションの稼働において,パフォーマンス,スクリプト,動作エラーやデータベースのトラブルなど,各種のランタイム変更を検出しする

・PHP Performance Management:アプリケーションの実行を合理化し,性能を向上する

・PHP Configuration Control:サーバーのPHP設定管理機能を強化し,一貫した正確さと同期性を確保する

・PHP/Java Interoperability:すべてのJavaコールに単一のJava仮想マシン(JVM)を使用する。リソースの浪費を避けることで,PHPとJavaの相互操作性を図る

 Zend Platform 1.1は,専門技術サポート,機能アップデートおよびバグ修正などが付属し,1プロセサ搭載サーバー1台当たり955ドル。2個以上のプロセサを搭載したサーバーの場合は1台当たり1495ドル。Linux,SPARC Solaris,FreeBSD 4.x/5.x,Mac OS Xに対応する。

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