イスラエルのZend Technologiesは,米航空宇宙局(NASA)の宇宙探索を支援するフレームワーク開発に同社の「Zend Studio 4」が採用されることを明らかにした。同社が米国時間3月28日に明らかにした。Zend Studio 4は,PHPによるアプリケーション開発用の統合開発環境。同製品が採用されるプロジェクトは,米Lockheed Martinが開発を進めている。

 Zend Studio 4は,NASAの宇宙生物学者を支援するプロジェクト「OPIS(Online Project Information System)」の開発コンポーネントとして採用される。OPISは,宇宙旅行向けに開発された高度生命維持支援システム向け情報レポジトリとして利用されるデータベース。

 OPISプロジェクトの開発には,OPISアプリケーションの複雑なアーキテクチャ,ワークフロー,管理に対応するためにインタラクティブなRAD(Rapid Application Development)アプローチが必要とされる。OPISチームは,Zend Studioを使ってオブジェクト指向のコード生成フレームワークをMySQLデータ・モデルから作成する。このフレームワークは,Zend IDEとの連携により繰り返されるプロセスの処理を促進するため,チームは,より短い時間でアプリケーションの開発と実装が可能になるという。

 Zend社とOPIS/NASAの代表は,米カリフォルニア州サンタクレアで4月18~21日に開催される「MySQL User Conference」において同アプリケーション開発工程のプレゼンテーションを行なう。

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