米Yahoo!は米国時間6月16日に,有料コンテンツ検索サービス「Yahoo! Search Subscriptions」を発表した。さまざまな情報ソースが有料で提供しているコンテンツを一カ所から検索できる。すでにベータ・サービスを開始している。当初は米国と英国向けに利用可能とする。

 これまで,登録手続きを必要とするコンテンツは,複数のWebサイトにアクセスして検索を行わなければ,なかなか見つけることができなかったが,「Yahoo! Search Subscriptionsにより,ユーザーは,評判の高い情報源(消費者団体,調査機関,企業)の有料コンテンツを,一元的に見つけ出すことが可能」(同社)。

 当初は,「ConsumerReports.org」「The Wall Street Journal Online」「TheStreet.com」「The New England Journal of Medicine」「IEEE」「Forrester Research」「Financial Times」のコンテンツを提供する。数週間以内に,「Factiva」「LexisNexis AlaCarte!」「Thomson Gale」「ACM(Association for Computing Machinery)」のコンテンツも加える。

 Yahoo! Search Subscriptionsでは,検索対象とするソースをリストから選択する。検索を実行すると,検索結果のページに該当する有料コンテンツが表示される。有料コンテンツ検索を通常のWeb検索と統合したい場合は,「Yahoo! Search」の環境設定ページで設定できる。有料コンテンツの検索結果は,通常のWeb検索結果の上に掲載される。なお,これらの有料コンテンツを閲覧するには,各ソースのWebサイトで登録する必要がある。

 Yahoo!社はYahoo! Search Subscriptionsについて,「ユーザーの検索体験を向上するだけでなく,有料コンテンツを3億7200万人にのぼるYahoo!社ユーザーの検索対象に含めることで,有料コンテンツ発行者の価値も高める」と説明する。

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