米Keynote Systemsは米国時間1月13日,検索エンジンの使用状況に関する調査結果を発表した。それによると,Googleが依然として最も人気があるものの,Yahoo!とMSNの使い勝手が向上しており,Googleとの差を縮めつつあるという。

 調査は,大手検索エンジンのユーザー2000人に対して実施したもの。使用体験に基づく人気ランキングでは,1位がGoogle,2位がYahoo!,3位がMSNとなった。以下,Ask Jeeves,Lycosが続く。

 Yahoo!は,ローカル検索サービスを拡充し,新たな検索結果ページを採用したことで,全体的な使い勝手が大幅に向上した。

 MSNも使い勝手が大幅に高まったとの結果が出ている。同サイトでは,2004年7月に,通常の検索結果とスポンサ付き検索結果を区分して表示するようになった。同サイトは2005年初頭に新たな検索エンジンを発表する予定。

 「Googleは検索エンジンの使い勝手では王様だが,Yahoo!,MSN,Ask Jeevesも改善されつつある。今後もこれらサイトの使い勝手は向上し続け,より多くのユーザーを引きつけるだろう。ひいては企業の広告発行にも影響を与えることになる」(Keynote社リサーチ/パブリック・サービス部門ディレクタのBonny Brown氏)

 ただし,多くのユーザーが,ローカル情報の検索結果にはかなり不満に感じている。検索エンジン全体では,22%が「検索結果が探しているものと違う」「適切に格付けされない」などの苦情を訴えている。

 ユーザーの75%は「基本的にいつも利用する検索エンジンが1つある」と答えているものの,そのうち50%近くが「検索結果に満足いかなければ,別の検索エンジンに乗り換える」としている。さらに20%は「定期的に種類の異なる検索エンジンを利用している」。

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