米WebSideStoryは米国時間3月30日に,検索エンジン市場に関する調査結果を発表した。それによると,米Googleが引き続き優勢を維持し,競合サービスとの差を広げている。
2004年3月23日に米国インターネット・ユーザーによる検索エンジンの参照を調べたところ,Google. comが40.91%のシェアを占めた(1年前のシェアは35.99%)。2位につけたYahoo.comのシェアは27.40%(同30.95%)。3位はMSN.comで,シェアは19.57%(同17.83%)だった。なお,Yahoo.comのデータには,Overtureの数字は含まない。
「Google.comのシェアは急速に拡大している。同サービスが2002年後半にYahoo.comを抜いてから,その差はひらく一方だ。米Yahooは今年に入って数々の戦略を打ち出しているがシェアを取り戻すことができるかどうかまだ分からない」(WebSideStory社アナリストのGeoff Johnston氏)。3年前のWebSideStory社の調査では,Yahoo.comのシェアが36.86%で,対するGoogle.comのシェアはわずか11.93%だった。
■米国インターネット・ユーザーによる検索エンジン参照の割合(%) 検索エンジン 2004年 2003年 2002年 2001年 3月23日 3月25日 3月26日 3月27日 Google 40.91 35.99 28.86 11.93 Yahoo 27.40 30.95 36.65 36.86 MSN 19.57 17.83 14.53 14.69 出典:WebSideStory社
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