米Vividence Researchは米国時間5月25日に,検索エンジンの利用体験について調査した結果を発表した。「Google」がブランド力を発揮して最も人気が高いものの,サイトに掲載されている広告の効果に関しては,他の検索エンジンに大きく水をあけられていることが分かった。
調査は,2000人のユーザーを対象にアンケートを実施したもの。利用体験について非常によい印象を持っているユーザーはGoogle(89%)が最も多く,Yahoo!(68%), Ask Jeeves(50%),Lycos」(48%),MSN(41%)を引き離した。
しかし,掲載広告のクリック・スルー率や広告主サイトでの滞在時間など,ユーザーに対する広告効果を測定したところ,Googleは最下位となり,Ask Jeevesが首位に立った。
■ ユーザーに対する広告効果の測定指標 1. Ask Jeeves 2. Lycos 3. MSN 4. Yahoo! 5. Google 出典:Vividence社
Ask Jeevesはクリック・スルー率が最も高く,広告主の認知度ではLycosが最も強かった。また検索エンジンに関わらず,ユーザーは広告主のリンク経由でWebページにたどりつくと,平均45秒間閲覧する。
ユーザーは,Googleの検索結果の方が,他の検索エンジンより精度が高いと感じているものの,実際は競合エンジンと比べて大差ないことが分かった。しかしGoogleは,スポンサ付きの検索結果をWebの検索結果と分けて表示するなど,検索結果の表示方法などに対するユーザーの満足度が高く,それがリピート・ユーザーの獲得に貢献している。「各検索エンジンに技術的な開きはなく 検索エンジンの人気に直結しているのは,ブランド力と検索結果の表示方法だ」(Vividence社社長兼CEOのPeter Watkins氏)
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