米Microsoftはグラフィックス・ソフトウエア「Acrylic」(開発コード名)のベータ版を公開した。同社WWWサイトからダウンロードできる。イラストレーション,ペインティング,グラフィック・アート用のツールで,印刷,Web,ビデオ,インタラクティブ・メディアのデザインに向ける。

 Acrylicベータ版の対応OSは「Windows XP with Service Pack 2」以降のWindows。動作周波数733MHz以上のCPU(米Intelの「Pentium 4」を推奨),256Mバイト以上のメモリー(512Mバイトを推奨),解像度800×600ピクセル(1024×768ピクセルを推奨)の24ビット・カラー・スクリーンを装備したシステムで利用可能。

 米メディアの報道(internetnews.com)によると,Acrylicは,同社が2003年に中国のCreature Houseから取得したグラフィックス・ツール「Creature House Expression」の技術をベースにしている。Creature House Expressionは,2004年5月以来,無償で提供されている。

 なお,Acrylicベータ版の有効期限は2005年10月1日。正式版のリリース予定については明らかにしていない。

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[Acrylicのサイト]