米誌「Reader's Digest」は,米国の若者の語彙力に関する調査結果を米国時間3月28日に発表した。それによると,米国成人の半数近くが,「電子メール,インスタント・メッセージング(IM),携帯電話の利用が増加した結果,若者の語彙力が減少している」と感じている。

 調査は,18才以上の米国成人1000人以上を対象に実施したもの。若者の語彙力について,成人の45%が「低下している」と答えた。「改善している」は26%,「以前と変わらない」は21%,無回答が8%。

 豊富な語彙力が最も影響を与えるものとして,75%が「キャリア」を挙げて,2番目に影響を与えるものとしては65%が「人間関係」と答えた。「回答者の教育レベルが上がるほど,豊富な語彙力がキャリアに良い影響を与えると考える傾向が強い」(同誌)

 Reader's Digest誌では,語彙力強化プログラムとして「National Word Power Challenge」を毎年実施している。同プログラムは全米の4~8年生160万人が参加し,5万ドルの奨学金をかけて語彙力を競うもので,各州の選抜者による決戦大会が,オーランドのWalt Disney Worldで4月18~19日に開かれる。

◎関連記事
コミュニケーション能力を磨く 
「氾濫するコミュニケーション・ツール,米国労働者は平均7種類を使用」,米調査
豊かなコミュニケーションはプロジェクトを救う
「仕事上のコミュニケーション手段として80%が電子メールを好む」,米META Group調査
「コミュニケーション能力を磨こう」,PMI会長がプロジェクト・マネジャに指南
「勉強や宿題はインターネットで済ます,10代は図書館より重視」と米調査
「健康への影響を考え,子供の携帯電話利用は限定した方が賢明」,英調査より
子供のインターネット利用に不安はあるものの,3割以上の家庭で「ルールなし」――PNSとトレンドマイクロ

[発表資料へ]