パナソニック ネットワークサービシズ(PNS)とトレンドマイクロは7月5日,子供のいる家庭を対象に,両社が共同で実施したアンケート結果を発表した。その結果,8割以上の家庭が「子供が悪質な情報に接触する機会が増える」ことを不安に感じている半面,3割以上の家庭で,利用上のルールを決めていないことが明らかとなった。

 アンケートは,PNSが運営するISP「hi-ho」のトップ・ページで実施した。有効回答者数は570。子供を持つインターネット・ユーザーが対象(回答者のプロフィールについては,こちらを参照のこと)。

 アンケートでは,75.3%の家庭で子供もインターネットを利用しているとの回答が得られた。「子供のインターネット利用における不安要因」に関する設問で,「不安に感じる」と回答した割合が最も多かったのは,「悪質な情報に接触する機会が増えること」の84.6%。次いで,「悪質な業者に個人情報を提供すること」(79.6%),「ウイルスに感染させられるサイトにアクセスすること」(77.7%),「アダルトサイトにアクセスすること」(75.1%)――だった。

 ただ,悪質あるいは望ましくないサイトにアクセスさせないためのルールを定めている家庭は多くなかった。「特に決めていない」が最も多く,35.9%だった。回答で多かったルールとしては,「リビングに置いたパソコンでインターネットにアクセスする」が23.5%。次いで,「親と一緒に利用する」が20.5%,「利用時間を制限する」が18.2%――だった。

 そのほか,「子供に見せたくないサイトの種類は(複数回答)」の問いには,「アダルト」が最も多く85.4%,次いで「薬物」が84.7%,「違法行為」が81.6%――という結果が得られた。

◎参考資料
「有害サイトブロックに関するアンケート」調査結果を発表(トレンドマイクロ)

(勝村 幸博=IT Pro)