「ティーン・エイジャーにとって,インターネットは学習環境としてますます重要になっている」などとする調査結果を,米Pew Internet and American Life Projectが米国時間9月1日に発表した。インターネットを利用している12~17才のティーンの71%が,課題や宿題にインターネットを最もよく利用していると回答。図書館を最も利用すると答えた割合は24%だった。

 Pew社によると,中学校と高校に通う12~17才の73%(約1700万人)がインターネットを利用しているという。今回の調査は12~17才のインターネット・ユーザー(754人)を対象にアンケートを実施したもの。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・回答者の94%は学校の勉強のためにインターネットを利用しており,78%はインターネットが勉強に役立っていると回答した。

・41%の回答者は,電子メールやインスタント・メッセージングを使って教師およびクラスメートと勉強に関して連絡を取っている。

・オンラインの学習用コンテンツをダウンロードした経験のある回答者は34%。

 また,インターネットを利用する12~17才の子供を持つ親を対象に調査を行ったところ,87%はインターネットが子供の勉強の助けになっていると考えている。インターネットは子供にとって良いものだとする親は55%。またインターネットの使い方の知識は,子供が将来のために修得するべき基本的要素だと考える親は55%だった。

 しかしインターネットは良いことにばかり使われるわけではない。12~17才のインターネット・ユーザーのうち18%は,カンニングにインターネットを利用した人を知っていると回答した。

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