米SCO Groupは米国時間3月3日,同社がこれまでに発表した2004会計年度第1四半期(2003年11月~2004年1月),同第2四半期(2004年2月~4月),同第3四半期(2004年5月~7月)の決算報告について,会計上の誤りにより修正が必要であることを明らかにした。

 修正は,「2004会計年度第4四半期(2004年8月~10月)で報告した,純損失,1株当たり利益,および当期末時点の総現金,売却可能な証券の残高には影響しない」(同社)とする。

 具体的には,2004会計年度第1~3四半期において,同社が株式報酬プランに基づき発行した,普通株の一部に関する金額を再分類する。この金額は,同第1四半期が約27万2000ドル,同第2四半期が約23万1000ドル,同第3四半期が約55万7000ドル。

 さらに,2004会計年度第1~2四半期における,Series AおよびSeries A-1の転換優先株式に関する未払い配当金(2004会計年度第1四半期が約87万9000ドル,同第2四半期が約161万9000ドル)について,再分類を行なう。

 また,2004会計年度第2四半期に計上したものの,実際には同第1四半期に発生していた,株ベースの報酬費用約23万3000ドルを修正する予定。

 ちなみに同社は,2004年10月31日締めの同社会計年度における年次報告書(Form 10-K)を期日までに提出をしなかったとして,店頭株式市場NASDAQを運営する米Nasdaq Stock Marketから上場廃止の警告を受けている(関連記事)。同件については,公聴会が3月17日に開催される予定。

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