米Citrix Systemsは,米MicrosoftとのあいだでWindowsプラットフォームの技術公開に関する契約を締結した。Citrix社が米国時間12月21日に明らかにしたもの。これによりCitrix社は,将来版Windows Server「Longhorn」(開発コード名)の技術情報を利用できるようになる。契約期間は5年。金額など詳しい取引条件については伝えていない。

 両社は「Windows Terminal Server」の機能拡張について技術面で協力していく。Citrix社は,従来通りMicrosoft Windows Serverのソース・コードにアクセスする権利を得た。さらに両社は,特許のクロス・ライセンシングも行う。

 「Microsoft社と契約を結んだことで,Windows Terminal Server上で動作するアプリケーション・アクセス管理スイート『Citrix MetaFrame Access Suite』の改良を今後も続けられる。プレゼンテーション・サーバー『MetaFrame Presentation Server』のプラットフォームをLonghornに移行できる」(Citrix社)

 Citrix社社長兼CEOのMark Templeton氏は,「Microsoft社のサーバーOSとの一体化を進めると,より導入/管理しやすいソリューションの提供が可能となり,両社の顧客にスムーズな移行手段を提示できる」と述べている。

◎関連記事
シン・クライアント環境のセキュリティを強化,MetaFrameの新版
米Citrix,Outlookの同期機能を備えた「MetaFrame Secure Access Manager」新版を発表
「我々はアクセスインフラベンダーになる」,米シトリックスのCEOに聞く
MicrosoftがWindows Serverのロードマップを更新,WinFSはさらに遅れる
米Microsoft,「次期Windows『Longhorn』の広範なリリースは2006年をめどに」
米Sun,シン・クライアント製品「Sun Ray Server Software 3.0」と「Sun Ray 170」を発表
「2006年にデスクトップPCを主に利用する企業ユーザーは45%,ノートPCの1/3はタブレット型に」,米調査
「2007年のシン・クライアント出荷台数は全世界で340万台に」,米IDCの調査

[発表資料へ]