米Siebel Systemsは,電子決済ソフトウエア・ベンダーの米edocsを買収する。両社が最終合意に達したことを,Siebel社が米国時間12月17日に発表した。「30億ドル規模と言われる電子決済およびセルフサービス・アプリケーション分野への事業拡大を図る」(同社)。取引は2005年第1四半期に完了する予定。

 edocs社は電子決済およびセルフサービスのソフトウエア・プラットフォームを大手企業に提供している。英British Telecom,オランダのKPN,米TXU,米Verizon Wireless,トヨタの海外販売金融事業などが同社製品を導入しているという。

 Siebel社は,まず1億1500万ドルを現金でedocs社株主に支払い,売上高や契約で設定した目標の達成状況などに応じて,2006年に追加金額を支払う。

 Siebel社はこの取引により,2005年第1四半期に800万~1000万ドルの一時的費用を計上し,1株当たり利益が約0.01ドル減少すると見込んでいる。

 Siebel社CEOのMichael Lawrie氏は,「edocs社を買収することで,世界中の企業に対し,サービスと決済チャネルの効率を大幅に引き上げ,コール・センターの費用を削減するための製品を提供できるようになる」と述べた。「企業は,顧客の満足度を高め,顧客を維持することができる」(同氏)

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