米Microsoftのインターネット事業MSNは,ブログ・サービス「MSN Spaces」のベータ版を提供開始した。Microsoft社が米国時間12月1日に明らかにしたもの。さらにMSNは,インスタント・メッセージング(IM)アプリケーション「MSN Messenger 7.0」のベータ版のダウンロード提供を始めたほか,Webメール・サービス「MSN Hotmail」の機能拡張も行った。

 MSN Spacesは,ブログが作成可能な個人向けの無料Webサイト構築サービス。26カ国で利用可能で,14言語に対応している。一般的なブログ機能に加え,写真や音楽リストの共有などが行える“オンライン・スクラップブック”としても機能する。

 MSN MessengerおよびMSN Hotmailとも連携しており,あるMSN Spacesユーザーがブログなどを更新した場合には,IMや電子メールで通知が受け取れる。

 MSN Messengerは,26言語対応のIMアプリケーション。現在,世界中で毎月1億4500万人が利用しているという。同7.0ベータ版には,通信相手にIM開始を呼びかける際に,相手側のMSN Messengerのウィンドウをアニメーションで揺らすなどして知らせる機能などを設けた。ベータ版はWebサイトからダウンロードできる。最終版のリリースは2005年の予定。

 同社は,無料のWebメール・サービスMSN Hotmailの機能も拡張した。容量250Mバイトのメール・ボックスを9カ国で利用可能としたほか,写真をアップロードしてオンライン共有するためのツールも導入した。なお,現在のユーザー数は1億8700万人以上という。

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