米In-Stat/MDRは,インドのモバイル・ゲーム市場に関する調査結果を米国時間11月23日に発表した。それによると,同市場の2004年における売上高は2600万ドルとなる見込みで,2009年にはこれが3億3600万ドルに増加するという。「インドでは,ワイヤレスの移動性を活用して,外出先でエンターテインメントを楽しむ消費者が増えている」(In-Stat/MDR社)

 In-Stat/MDR社無線リサーチ部門ディレクタのClint Wheelock氏は「同市場の成長は,パブリッシャ,デベロッパ,アニメータ,コンテンツ・プロバイダなどを引き付けており,さらに画期的なビジネス・モデルが生まれる発奮材料となっている」と述べている。

 「モバイル・ゲームは,おもしろさだけではない。消費者にとっては,豊富なモバイル・エンターテインメントを経験できる重要な要素であり,業界関係者にとっては収益性の高い市場機会だ」(同氏)

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・「ソフトウエア・サービスに最も適した国」とされるインドは,これから訪れるモバイル・マルチメディアの成長において重要な市場だ。ソフトウエア開発と,ユーザー消費の両面で,それぞれ数百万ドル規模の市場となる。

・インドのモバイル・ゲーム市場は初期段階にあり,大手ゲーム開発企業6社と,サービス・プロバイダ4社が,ゲームを積極的に提供している。ゲームは,通信業者にとって付加価値サービスの一部にすぎないが,CDMA/GSMネットワークにおける1カ月あたりのダウンロードは平均22万件にのぼる。

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