米Motorolaと米QUALCOMMは,Motorola社の位置情報サービス(LBS)ソフトウエア「VIAMOTO」を使い,携帯電話機プラットフォーム「BREW」向けソリューションを提供することで合意した。Motorola社が米国時間11月17日に明らかにしたもの。BREWを採用している世界各地のCDMAキャリアは,加入者にナビゲーション・サービスなどのLBSを提供できるようになる。

 VIAMOTOは,分散クライアント/サーバー環境でLBSを実現するためのソフトウエア・スイート。携帯電話機や車載無線機器を,携帯用ナビゲーション・システムとして使えるようにする。

 QUALCOMM社との合意により,Motorola社は,BREWプラットフォーム上でVIAMOTOベースのCDMAキャリア向け各種アプリケーションや拡張機能を開発する。さらにMotorola社はソフトウエア開発者に対し,ほかのBREWアプリケーションにVIAMOTOの道案内機能を組み込むためのBREW用LBS拡張機能を提供していく。

 「BREW上でVIAMOTOベースのソリューションを動作させることで,無線通信キャリアは加入者に提供するアプリケーションの幅を広げられる。1ユーザー当たりの平均売上高の増大と,有料無線データ・サービスの強化が簡単に行える」(QUALCOMM社インターネット・サービス部門マーケティング/製品管理担当上級副社長のGina Lombardi氏)

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