米Motorolaは,位置情報サービス向けソフトウエア「ViaMoto」を発表した。同製品は,無線通信事業者,自動車製造業者などに向けて提供されており,移動中の顧客をナビゲートする位置情報を提供するもの。さまざまな携帯電話と無線デバイスで利用できるようになる予定。同製品を通じて配信される情報は,顧客の好みでカスタマイズできる。

 「ViaMoto」パッケージで提供される最初の2つのソフト「GoViaMoto」と「FindViaMoto」は,現在,北米において同社のGPS対応携帯電話で顧客による試験が行われている。顧客は,オペレータ,音声認識,キーパッド入力,Webサイトを通じてViaMotoアプリケーションとインタラクトできる。

 「GoViaMoto」は,携帯電話やその他の無線デバイスを,テキストまたは音声で道案内する“ナビゲータ”に変える動的ソフトウエア・パッケージ。携帯電話を通して,通りの名前などを使って現在地から行き先まで導く。同社のViaMotoサーバーは,地図データで継続的にアップデートされ,交通状況と興味がある地点のデータベースを統合している。

 「FindViaMoto」は,地域イベントの週刊ニュースや電話帳に似た地域情報のガイドに位置情報を加えて提供する。GoViaMotoと連結させて,興味がある地点の検索,マッピング,ユーザーのルートに関連がある最新の交通情報などを提供する。

 ちなみに,Driscoll-Wolfe社の調査によれば,携帯電話ユーザーのほぼ半数が,携帯電話で行き先までの道案内サービスを利用することに興味を示している。また,ユーザーの3分の1が,携帯電話による無制限のナビゲーション・アシスタンスに月額5ドルを払うことに合意するという。

◎関連記事
米モトローラが米ネクスト・レベルの全株式買収案を発表
米モトローラ,米アバイア,米プロキシムがWi-Fi対応携帯電話ソリューションの開発で提携
米モトローラがテレマティックスで,ドイツのBMWやアウディと契約
米トリンブルのGPSレシーバを韓国サムスンが採用,KDDIの携帯電話ネットワーク向け

発表資料へ