米Seagate Technologyは,最大容量400Gバイトのパソコン用ハードディスク装置(HDD)「Seagate Barracuda 7200.8」の出荷を始めた。Seagate社が米国時間11月16日に明らかにしたもの。インタフェースはネイティブSerial ATA(SATA)またはUltra ATA。400Gバイト・モデルのほか,200/250/300Gバイトの製品も用意する。

 ディスクの回転速度は7200rpm。平均シーク・タイムは8ミリ秒。キャッシュ・サイズは8Mバイトまたは16Mバイト。記録密度は「業界最高」(同社)で,1枚のディスクに最大133Gバイトを記録可能な初めてのHDDという。「その結果,ディスクとヘッドの数を少なくでき,速度と信頼性の向上につながった」(同社)

 複数のアプリケーションからのI/O要求を同時に受け付けられるNative Command Queuing(NCQ)にも対応している。

 「記憶容量を減らさずに,回転速度1万rpmのSATA HDDと同等の速度を達成し,記憶容量当たりのコストも低い。ゲーム・システム,ワークステーション,パソコン・ベースの家庭内メディア・サーバー,エントリ・レベルのSATAサーバーなど,高速なデータ転送を必要とするパソコンに向いている」(同社)

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