ストレージ機器をつなぐためのインタフェース仕様「Serial ATA」を推進する業界団体Serial ATA Working Groupは,Serial ATAの転送速度を2倍に高める新たな仕様の策定を完了した。同団体の設立メンバーである米Intelが,スペインのバルセロナで開催中の「Intel Developer Forum」で現地時間4月20日に明らかにしたもの。
新たな仕様では,Serial ATAの転送速度を従来の1.5Gbpsから3Gbpsに引き上げる。同仕様は現在,最終候補(RC)版の承認段階に入っており,30日以内に承認が下りる予定。すでに,3GbpsをサポートしたSerial ATA製品が複数発表されているが,新仕様の承認が完了すれば,これらは「3Gbps Serial ATA」製品として販売することが可能。
また同団体は,ケーブルおよびコネクタに関する仕様の第2版(Volume 2)も発表した。Volume 2で新たに加わった主な内容は以下の通り。
・複数の内部ホスト・ポートと内部デバイスあるいはバックプレーン間を効率的につなぐための,内部のマルチレーン・ケーブルおよびコネクタ・アセンブリ
・Serial ATAと外付けストレージ・デバイスを組み合わせるための,消費者向け外部ケーブルおよびコネクタ技術
・データセンター内にあるシャーシ間で複数のSerial ATAチャネルを接続するための外部マルチレーン・ケーブルおよびコネクタ技術
ケーブルおよびコネクタのVolume 2仕様も,RC版の承認作業が進んでいる。Volume 2をベースにした新たなケーブルおよびコネクタは,年内に市場に登場する見込みである。
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