米Googleが,2004年第3四半期の決算を米国時間10月21日に発表した。株式公開後,初めての決算となる。売上高は8億590万ドルで,前年同期に比べ105%増という2倍以上の額になった。前期に比べると15%増えた。一時的な費用を含む純利益は1億2500万ドル(希薄化後の1株当たり利益45セント)。会計原則(GAAP)ベースの純利益は5200万ドル(同19セント)で,前年同期は2040万ドル(同8セント)だった。

 非GAAPベースの営業利益は2億1210万ドル(売上高の26.3%に相当)で,前年同期は6660万ドル(同16.9%)。GAAPベースの営業利益は1110万ドル(同1.4%)。前年同期は非GAAPベースと同じく6660万ドル(同16.9%)。

 Google社CEOのEric Schmidt氏は,「記録的な売上高,確実な利ざや,キャッシュ創出力はすべて,当期の業績と結果が力強かったことを示している」と述べる。「当社はユーザーに優れた品質の製品とサービスを提供することで,しっかりとした財務的な結果を残した。このことがユーザーに利益をもたらし,継続的な技術革新を可能とし,将来の展望が楽観的になる」(同氏)

 当期の業績を事業別にみると,傘下のWebサイトによる売上高は4億1170万ドル(総売上高の51%)で,前年同期に比べ99%増。「AdSense」サービスによる売上高は3億8430万ドル(同48%)。前年同期に比べ120%増えた。

 なお9月30日時点のフル・タイム従業員数は2668人。6月30日時点では2292人だった。

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