米Googleが米国時間10月14日に,パソコン内の情報を検索するデスクトップ検索アプリケーション「Google Desktop Search」ベータ版の無償提供を開始した。Google社が同日明らかにしたもの。同社の検索サイト「Google.com」と同様の技術を使用し,パソコン内の電子メール,各種ファイル,Webページ閲覧履歴,チャット・ログから任意のテキストを見つけ出すことができる。

 Google Desktop Searchは,パソコンのハード・ディスク装置内に保存してある米Microsoft Outlookおよび同Outlook Expressの電子メール,Microsoft Word/Excel/PowerPointの文書ファイル,テキスト・ファイル,Internet ExplorerのWebページ閲覧履歴,インスタント・メッセージング・アプリケーションAOL Instant Messengerで行ったチャットの記録を検索対象とする。

 Google Desktop SearchをインストールしたパソコンからGoogle.comでWebサイト検索を実行すると,パソコン内の検索とWebサイト検索を同時に実行する。パソコン内で見つかった情報は,Google.comの結果表示ページにWebサイト検索結果とともに表示する。

 Google Desktop Searchのもう1つの特徴について,同社は「常に最新の検索結果が得られること」と説明する。「従来のパソコン用検索ソフトウエアは,(検索用インデックスの)更新を1日1回しか実行しない。それに対しGoogle Desktop Searchは,ほとんどのファイル形式について常時更新を行っている。そのため,たとえばOutlookで新しい電子メールを受信した場合でも,すぐに見つけられる」(同社)

 対応OSは,現在のところWindows XPとWindows 2000 Service Pack 3以降。

 同社は英語版をWebサイトでダウンロード提供している。英語以外の言語に対応するアプリケーションの提供も計画中。

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