米Sun Microsystemsは,新しいユーティリティ・コンピューティング・サービス「Sun Utility Computing for High-end Grid」を米国時間10月19日に発表した。同サービスは,ハイエンドのグリッド・コンピューティング市場をターゲットとするもの。

 新しい従量課金制サービスにより,顧客は,ハイエンドの・グリッド・コンピューティングを短期間利用したり,需要が急増した時に機敏に対応できるようになる。そのため,顧客は,資産運用の改善が可能となり,ITコスト,資金投資の縮小が図れるという。

 新しいサービスは,石油,エネルギー,生命科学,金融サービス,メディア,エンタテイメント,自動車,製造業といった業界における負荷の大きいアプリケーションや顧客のビジネス・ニーズに対応するように設計されている。

 同サービスは,まず同社のパートナであるAtos Origin社,CGI社,EDS社から提供される。顧客は,高性能サーバー「Sun Fire V20z」,グリッド・エンジン・ソフト「Sun N1 Grid Engine」,SolarisまたはLinuxなどで構成される安全なプラットフォームを利用可能になる。パートナを通じてその他のグリッド・アプリケーションが利用できるオプションも利用可能となる予定。

 また,Sun社のパートナは,ユニークなワークロード要件に向けたカスタマイズ・サービス,アーキテクチャ設計,グリッド・アプリケーションの調整と統合,データ管理サービス,従量制のストレージといった付加価値サービス,アプリケーション,管理サービスを提供する。

 同社のユーティリティ・コンピューティングとストレージ・ソリューションに関する詳細は,同社WWWサイトに記載されている。

◎関連記事
米CA,メインフレーム管理ソフトにユーティリティ・ベースの料金体系を適用
米Sunが24種以上の製品やサービスを発表,毎時1ドルのグリッド・サービス,UltraSPARC IVサーバー,ストレージなど
米IBMが新しいオンデマンド・サービスを発表,11カ国のセンターを拡張
米VERITAS,ユーティリティ・コンピューティング実現に向けた取り組みを中国に拡張
米Sun,サブスクリプション・ベースの製品およびサービス提供を拡充

発表資料へ