米META Groupは米国時間10月6日,オフショア・アウトソーシングに関する調査結果を発表した。それによると,同市場の規模は現在100億ドルを突破しており,2008年まで年平均約20%の成長をみせるという。「2005~2006年には,IT企業のほとんどがオフショア・アウトソーシングの戦略を立てるようになる」(同社)

 META Group社バイス・プレジデントのDean Davison氏は「オフショアの労働力は,コストが米国従業員の3分の1~5分の1で,高度な業務訓練を受けている。今や,オフショア・アウトソーシング戦略は北米のIT企業に普及している」と述べた。

 オフショア・アウトソーシングが最も進んでいるのはアプリケーションの開発と保守。Davidson氏によると,平均的なIT企業は,支出の約30%をアプリケーションの開発と保守に費やしており,「リスクや問題が生じるものの,オフショア・アウトソーシングでこの支出を減らすことができる」(同氏)

 META Group社は「2008~2009年には,「アプリケーション関連業務の60%がオフショア・アウトソーシングとなる」と予想している。

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