米Macromediaは米国時間10月4日に,トレーニング教材作成ツール「Captivate」を発表した。スクリーン上の操作を記録し,手順に沿ってソフトウエアの使い方を示すデモンストレーションや,ユーザーが練習するためのインタラクティブなシミュレーションを簡単に作成できる。

 Macromedia社ジェネラル・マネージャのTom Hale氏は,「インフラの重要な構成要素としてソフトウエアを購入する企業が増えているが,Captivateは,こうした企業が社員を迅速かつ効率的にトレーニングできるようにする」と説明した。

 Captivateは,ソフトウエアの操作を記録するだけでなく,注釈や音声を追加することが可能。プログラミングやマルチメディア開発のスキルを必要とすることなくシミュレーションを作成し,得点機能やフィードバック機能を付けることもできる。

 同社のオンライン教材作成および配信ツール「Breeze」と同様に,Flashコンテンツ配信に対応する。BreezeとCaptivateを組みあわせれば,「eラーニングを受けるユーザーの理解力と記憶力を高めることができる」(Macromedia社)。

 Captivateは,Windows対応の英語版を今月中に出荷する。価格は499ドル。デモ作成ツール「RoboDemo」のバージョン4.xあるは5.xを使用しているユーザーは299ドルでアップグレードできる。ボリューム・ディスカウントや,政府および教育機関向けライセンスも用意する。フランス語,ドイツ語,日本語,韓国語,繁体字中国語版は,年内にリリースする予定。

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