米Macromediaは,オンライン学習教材とプレゼンテーション作成・配信ツール「Breeze」の新版を米国時間2月9日に発表した。新版では,オンライン会議機能や新しいコラボレーション機能を追加している。ユーザーは,特別なプラグインやメディア・プレイヤーをダウンロードしなくとも新しい機能を利用できる。

 同製品は,通信,コラボレーション,トレーニングを提供するための統合ツール。Macromedia Flash Playerを利用しており,ユーザーは,ライブ会議,プレゼンテーション,リッチ・コンテンツ(ビデオ,オーディオ,ドキュメント,アニメーション,グラフィック,VoIPなど)に即座にアクセスできる。

 同製品のオンライン会議では,Webブラウザさえあれば誰でもリアルタイムで情報が共有できる。Breezeプレゼンテーション「Breezo」は,PowerPointで作成したコンテンツに容易に音声を追加できる。

 新しいコラボレーション機能としては,アプリケーション共有,ライブ投票,編集可能なベクター描画ベースのホワイトボード,ファイル転送機能を追加している。記録された会議は,見出しが付けられて検索可能になり,プレゼンテーションはコンテンツ・ライブラリに保存される。ユーザー・インタフェース,データ表示のカスタマイズも可能。また,既存のポータルと企業アプリケーションとの統合を可能にするためにアプリケーションのWebサービス・フレームワークを公開している。

 Breezeは,同社が前年米Presediaを買収してから提供を開始した。Presedia社は,PowerPointを使って作成したプレゼンテーションをオンラインで配布するツールを手がけていた。同製品は,eラーニングの提供に焦点を当てていたが,Macromedia社はオンラインでプレゼンテーションを提供できるツールに拡張した。

 同社会長兼CEOのRob Burgess氏は「インターネットによって通信費の削減がもたらされたが,現在のオンライン会議には改善の余地が多々ある。Macromedia社は,Breezeによってコミュニケーションにおけインターネットの利用方法を変えたいと考えている」と述べている。

 同製品は,トライアル版,ホスト版,ライセンス版が用意され3月から利用できる。ホスト版は1シートあたり月額84ドルから。ライセンス版は,25シートが2万2500ドルから。

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