米Macromediaは米国時間1月20日に,オンライン・ヘルプ・ツール「RoboInfo 5.0」とオンライン・ヘルプ・オーサリング・ツール「RoboHelp X5」を発表した。Macromedia社が2003年12月に買収した米eHelpの製品の新版である。

 組織や企業は,RoboInfoを使ってポリシーや手続きをオンラインで発行し,管理することが可能。エンド・ユーザーは,目次,インデックス,用語表などから,必要な情報を簡単に見つけることができる。

 RoboInfo 5.0では,ワーク・フロー監査追跡,バージョン・コントロール,管理者認可といった多数のコンテンツ管理機能を備える。例えば,ITマネージャ,人事担当者,コール・センター責任者などは,RoboInfoを使って,ポリシーおよび手続きの従業員向けマニュアルや参考資料などをオンラインで配信する。ワーク・フロー監査追跡機能により,書類がいつ,誰によって,どこが変更されたかを追跡し,書類の内容が正確かつ正当で,業界や企業の規定に準じているか確認できる。バージョン・コントロール機能で,書類の変更一覧を作成し,必要に応じてコンテンツを旧バージョンに復帰することも可能。また管理者は,ユーザー,フォルダ,ファイル・レベルでのコンテンツ作成の許可を設定できる。

 「RoboInfo 5.0の新たなコンテンツ管理機能により,多くの規定に準拠しなければならない行政,金融,医療業界の組織や企業は,従業員に重要な情報を簡単に提供できる」(Macromedia社上級バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのAnthony Olivier氏)

 また,RoboInfo 5.0の強化版「RoboInfo Pro 5.0」は,RoboInfo 5.0の全機能に加え,詳細な使用状況レポート機能,自然な言語による検索機能,英語以外の言語に対応したテキスト検索機能などを備える。

 RoboHelp X5は,デスクトップ・アプリケーションおよびWWWアプリケーション向けヘルプ・システムを作成するためのツール。XMLサポート,PDF読み込み/書き出し,コンテンツ管理,チーム形成などの機能を追加し,米Sun Microsystemsの「JavaHelp 2.0」に対応した。「Macromedia Flash」をベースにしたヘルプ・フォーマット「FlashHelp」も含まれる。

 価格はRoboInfo 5.0が799ドル(バージョンアップ料は499ドル),RoboInfo Pro 5.0が1799ドル(同999ドル)。RoboHelp X5が999ドル(RoboHelp X3およびX4からのバージョンアップは499ドル,RoboHelp 4~9からのバージョンアップは699ドル)。Macromedia社のオンライン・ストアWWWサイトで,ただちに販売を開始する。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]