高等教育市場に向けて情報サービスを提供する米eCollegeは,米Microsoftと米Hewlett-Packard(HP)とeラーニング向けコンテンツ管理システム「eCollege Content Manager」の開発で協調する。同社が米国時間6月15日に明らかにした。同システムは,オンラインとキャンパスの両方における大規模なeラーニング・プログラムの支援を目的とするもの。

 eCollege Content Managerは,eCollegeプラットフォームに統合され,複数のプログラム,コース,部門,アプリケーションに渡り,一元的なコンテンツの管理,標準化,再利用を支援する。コンテンツを容易かつ安全に維持する管理プロセスが単純化される。また,コンテンツ開発の時間と経費の縮小を促すとともにコースの品質,一貫性,対話性を向上させられるという。

 eCollege社は,Microsoft社と長期的な協調関係にあり,アウトソースのオンライン教育ソリューションの一環として技術インフラの構築を行なってきた。最近では,eCollege Content Managerを含むすべての製品開発において.NETツールを組み込んでいる。

 HP社は,今回の協調おいてWindows Server 2003を搭載するHP ProLiantサーバーとHP StorageWorksストレージで構成されるインフラの提供と管理を行なう。

 eCollege Content Managerは,2004年末に実装され1月の春学期から利用が開始される予定。

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