米Gatewayは,情報漏えいを防止する企業向けサービス「Keep Your Hard Drive」を米国時間8月17日,発表した。パソコンのハード・ディスクを交換した際に,機密データが第三者の手に渡るのを防ぐ。

 同サービスでは,保証期間中にハード・ディスクの交換を行う場合に,これまで使用していたハード・ディスクを手元に残しておける。これまでは,古いハード・ディスクはメーカーに返送するか,費用を負担して買い戻す必要があった。

 「中小企業,政府機関,教育機関は機密データを完全に管理できるほか,HIPPA(医療保険の積算と責任に関する法律)への準拠を強化し,IT費用の削減にもつながる」(Gateway社)

 対象となるのは,Gateway社のノート・パソコンと,企業向けデスクトップ・シリーズ「E-Series」。サービス利用料はハード・ディスク1台あたり30ドルで,適用期間は3年。

 Gateway社は,企業が求めるハードウエア,サポート,および関連サービスをトータルに提供するサービス「Technology LifeCycle Services」を行っており,今回のKeep Your Hard Driveはその一環である。

 「企業でスパイ行為が発生している今の時代では,機密データを保護することがますます重要になっている。Keep Your Hard Driveにより,低コストで機密情報の漏えいを防ぐことができる」(Gateway社プロフェッショナル・サービス部門バイス・プレジデントのTim Meyer氏)

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