米Gatewayは米国時間5月8日,2003年の事業計画について明らかにした。今年中に,15カテゴリにわたる約50種類のGatewayブランド製品を新たに発売する。

 リリース予定の製品には,15種類の民生電子機器,4種類以上のモバイル製品,サーバーを含む3種類以上のシステム,29種類以上のソフトウエア,周辺機器,アクセサリ製品が含まれる。

 Gateway社会長兼CEOのTed Waitt氏は,「技術ソリューションの統合ブランドへの転身を図り,パソコン事業の黒字回復を目指す」と述べた。「新製品投入のほか,大幅なコスト削減と既存店舗のリニューアルに向けて順調に取り組んでいる」(Waitt氏)

 Gateway社は,すでに発表していた店舗縮小計画を完了したという。2003年第4四半期には,年換算で約2億ドルの販売,一般および管理(SG&A)費用節約を実現し,2003年の製品販売コスト(COGS)を2億ドル削減したい考えだ。

 またGateway社は,今後の業績見通しについても明らかにした。2003年第2四半期は従来の予測通り,売上高が7億9800万ドル,1株当たり損失が27セントの見込み。「第3四半期の売上高は8億9300万ドル,1株当たり損失は19セント。第4四半期は同9億6400万ドル,同9セント」とする5月5日時点のアナリストのコンセンサスについては,「達成範囲である」との見方を示した。

 民生電子機器と非パソコン製品による収入が総売上高に対して占める割合は,2003年が25%,2004年が32%,2005年には40%に達する見通しだ。なお2004年の粗利率は18%,2005年の粗利率は20%を目指すとしている。

◎関連記事
「2003年Q1の世界PC出荷台数は前年同期比5.5%増,米Dellが首位を奪還」,米Gartnerの調査
「2003年の世界パソコン出荷台数は前年比6.9%増」,米IDCが予測を下方修正
「2002年Q4の世界パソコン市場,出荷台数は前年同期比4.0%増」,米IDCの調査
2002年の世界パソコン出荷台数は前年比2.7%増,米HPが米デルをおさえて首位に
2003年の世界IT支出は前年比4.9%増の2兆ドル強,あらゆる業界で成長
淘汰が進んだ2002年の米IT業界
2002年米IT業界で笑った人,泣いた人

[発表資料へ]